散らかるコード

 論文の期限が近づいてきました。最近は毎日プログラムをいじり、データを蒐集しています。

 欲しいデータは大抵、プログラムのパラメータをいじることでを得られます。このとき、いじるパラメータが数値だったりすると、一度の実行で欲しいデータ全てを得られるようにプログラムを組めるのですが、そうでない場合にはデータを1つ得る度にコードの変更が必要になったりします。コードをそのまま変更すると、前のデータを得た状態のコードが失われてしまうため、正しいデータを得る度にその状態のコードを保存します。新しいコードは、保存したコードのコピーをとって、変更すべき部分をいじることで作ります。

 この方法の問題点は、似たような大量のコードができてしまうことです。これらの管理は容易ではありません。どのコードがどのデータと対応しているのか、しっかり管理しておかなければなりません。

 しかし論文の期限が近いため、データを整理しておく時間が十分にとれません。そのため、プログラムは論文を提出するまで放置されます。そして卒研をしている学生の場合、論文を提出したら卒業できるので、プログラムは永遠に整理されないのです。

 研究室によっては、プログラムの保守を組織的に行っているので、この問題は発生しませんが、そうでない研究室では先輩方の遺産がしっかり保守されていないために使えないこともままあります。

 組織的なルール作り以外に、自動的にプログラムを保守することができれば、と思う次第です。十分に使いやすいバージョン管理ツールがあれば実現できそうですが。