荒川市民マラソン

 3/15、人生初のフルマラソンに挑戦しました。きっかけは、会社の上司からの誘いです。参加の理由は、上司の誘いを断れなかったから、というネガティブなものではなく、ただ単純に「興味があったから」。

 自分は世間一般の平均と比べれば圧倒的に体力、持久力のない人間だと思っています。そして自分を知る人の90%以上がこの意見に賛同することでしょう。誘ってくださった上司も、「一番完走しそうにない」と思っていたそうです。自分には42.195kmは無謀な挑戦である、と自他ともに認めていたのです。

 また、練習も全くできませんでした。これは仕事の都合と言いますか、直近数ヶ月の労働時間が想定以上だったこともありますが、何より出張生活になってしまったことが大きな原因です。

 しかし、そんな中でもいくつかの希望を持っていました。一つは、荒川市民マラソンの前回の完走率が97%近くあったこと。東京マラソンなども完走率は95%を上回っています。もう一つは、荒川市民マラソンの42.195kmの制限時間は7時間と他のマラソンに比べて長めに設定されていたことです。

 当日、一緒に参加した会社の同期3人とともにスタートを迎えました。マラソンというのは個人で黙々と走るわけですから、頭の中で色々考えてしまうのですが、とにかく折り返しまでは走り続けよう、という気持ちを持って挑み、18kmまでは走り続けられました。そこから先は、歩いたり走ったり、苦しい状態になりましたが、25kmあたりから感覚が麻痺してきたのか、精神的にポジティブな状態になりました。10分/kmでいけば、6時間52分で完走できる、と頭の中で計算して、1km毎に時間を確認して、「まだいける」と何度も呟きながら、前に進みました。36kmを過ぎたところで、一緒にスタートした同期の一人に追いつき、共にゴールを目指しました。結果として、6時間48分で42.195kmを完走しました。

 時間や、相当な距離を歩いたことを考えれば、たいした結果ではありませんが、自分のような人間でも42.195km進み続けられたことに、少し驚きました。ただ、完走した喜びのようなものは、あまり感じませんでした。まだ、実感がないだけかもしれません。

 おそらく、あと一度はマラソンに参加するでしょう(それがフルかハーフかはわかりませんが)。次は、もっと喜びを感じられるような結果を残したいものです。