シンプルなものへの憧れ

 プログラミングを始めた頃から、データ構造もアルゴリズムも、そしてコードの見た目もシャープかつエレガントなものにしたいと考え続けてきました。最近では、他人のコードのデバッグを行う度に、コードはシャープな方が良いと感じます。

 しかし、シャープなものは簡単には作れません。時間とエネルギーをかければ、ある程度大きなプログラムを組むことは可能です。これは多くのプログラマに言えることでしょう。しっかり自分の腕を磨いてきたプログラマなら、大きなプログラムを組むことはそう難しいことではないと思います。しかし自分は、そういうプログラムを組むことにあまり関心がありませんでした。もっと洗練された、時間とエネルギーだけでは作ることのできないものを作りたいと考えてきました。

 自分の目指すシャープなプログラムを組むために何が必要か、現時点でこれだと思うものがあります。そのうちの一つがシンプルさを保つことです。プログラムの機能もコードの構成もシンプルに作ることができれば、自分が満足できるプログラムになることが多いようです。そのため、最近はシンプルさを保ったプログラムを組むことを心がけています。ただシンプルなだけでは、良いものになるとは限りません。しかし、シンプルさの中に技術的、あるいは発想的な凄さを織り交ぜることができれば、それはほぼ確実の良いものになります。

 ただ、そもそもプログラミングを自分の専門としていないためか、最近は開発にかける時間も短くなりがちです。ある程度の量をこなさずに質を得ることは難しいので、良いものを作るために、量をこなさなければならないと自分を戒めて、また開発を始めようと思います。